交通事故後の首のコルセットの重要性について
今回は交通事故後のコルセットの重要性のお話しになりますが、交通事故の場合、車と車の交通事故後の衝撃で、首が前後に揺られ「ムチ打ち」になります。
交通事故後でむち打ち(外傷性頸部症候群)になった場合、通常の生活で首を痛めた時とは違い、とてつもない外力が一瞬で首を前後に揺らし、首周りの靭帯・筋肉を傷めています。
外傷性ということは、ケガと一緒です。
外見上何もない、レントゲン画像上でも何も問題が無い、MRIでも画像上、問題が無いことがあります、
動かして痛い、ジッとしているときに首に痛みがあるということは、画像上目に見えない微少な損傷が数多くあるということです。
ケガした、骨折をした、肉離れ、脱臼をした場合、固定と安静が必要になります。首のむち打ちもケガですので、固定・安静が必要になります。
更に、安静が必要な理由として
首は頭の重さを首の細い骨で支え続けています。二本足で立位の生活している人間の頸部は通常の状態なら大丈夫ですが、交通事故でけがをした場合、頚部を支える筋力も部分的に強くなったり、弱くなっているため、頭の重さを上手く支えることが出来ずに負担を感じています。
二つの理由から、交通事故後直後から頸椎コルセットをすることをお勧めしています。コルセットをすることで、頚部への負担は減少し、安静を保つことができます。
首の靭帯や筋肉、関節などの負傷には、修復に時間がかかります。
コルセットで2~3週間安静にするだけで、自然治癒力が高まりますので、その後のリハビリもスムーズになります。
安静にすることで、筋力は低下しますが、コルセットを外して、重力の中を生活しているだけで、すぐに筋力は戻ります。
安静後の治療も頸椎の場合、他の場所よりも繊細さが必要になります。
負傷した首を触らずに、首の治療をしなければ治りが悪くなると感じています。
安静後の治療に関しては、次回またお伝えしたいと思います。