頭痛の種類と対応できる範囲

頭痛の分類

牽引性頭痛

脳には痛みを感じる受容器(痛みを伝えるスイッチ)がありませんので、脳に針を刺しても痛みを感じることはありません。

脳以外で痛みを感じるのは髄膜・硬膜の一部・脳表面の動脈・静脈の一部とされています。脳腫瘍などで痛みを感じるのは、脳圧が上昇したり脳実質が変異することで、脳に隣接した硬膜や動脈・静脈が引っ張られたり、伸張されることで頭痛が生じます。

炎症性頭痛

炎症性頭痛は、髄膜炎など感染症によるものと、くも膜下血腫のような非感染性のものに分類します。

細菌性、髄膜炎は炎症性物質や化学物質により髄膜にある痛みを伝える神経が刺激されて頭痛が起こります。(髄膜刺激症状)

血管性頭痛

血管性頭痛は二日酔いや一酸化中毒、風邪を引いた時に起こることが多く、血管が収縮して急激に拡張した時に「ズキン・ズキン」といった脈を打つような頭痛が出現します。血管性頭痛の代表的な病気は片頭痛や群発性頭痛です。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は主に肩こりがひどい人に起こりやすく、肩甲骨周りや首周りの血管が筋肉の緊張により血流が悪くなり、頭痛を引き起こします。


代表的な頭痛とメカニズム

片頭痛

この片頭痛は、片側に起こる頭痛ということではなく、痛みの性質は「ズキン・ズキン」と心臓の鼓動に合わせて、脈を打つように痛みが襲ってきます。拍動性頭痛とも言います。

頭痛の前兆として、視野の中心部が真っ黒になり、その周辺部にキラキラ光り輝く現象(閃輝暗点といいます)が10~30分近く続き、その後に拍動性頭痛が起こります。

初発年齢は14~15歳に多く、また女性に多い。

原因として血液中の血小板のセロトニンという物質が血管を収縮させるt同時に痛みを引き起こす発痛物質を産生させます。ついでセロトニンが急激に排泄されると同時に、発痛物質の影響で血管が拡張し、これに合わせて拍動性の頭痛が始まるとされています。

頭痛の予防としては、血管が拡張しないように、アイシングをしたり、(※マッサージは症状を悪化させます)先ほど出て来た、頭痛の前兆の閃輝暗点が出た時点で専用の薬(血管を収縮させる薬)を飲むと頭痛を抑えやすいと言われています。

群発性頭痛

この頭痛も片頭痛と同様に、拍動性頭痛が特徴です。群発性頭痛は、このほかに次のような症状があります。

眼球を中心とした激しい頭痛で、一回の頭痛は30分~2時間と片頭痛より短いが、発作が2~6週間にわたり群発する。

発作は夜中に多く、アルコールによって誘発される。20~30歳代の男性に多く発症する。発作時は100%酸素の吸入が最も効果的と言われています。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は統計部周辺の過度の筋肉の緊張(収縮)やストレスや不安・神経症によって発症する。

殆どの頭痛はこの緊張型頭痛が原因です。

長時間のデスクワークや同じ姿勢により、肩や首・頭周辺の筋肉の過剰な緊張状態により、肩や首周りの血液の循環が悪くなり、痛みを伴う発痛物質が痛みの神経を刺激します。

ストレスや不安によっても誘発される場合のあり、この場合は、心因性頭痛とも言われます。

当院の施術の対応できる疾患は、この緊張型頭痛になります。他の疾患は、薬物療法で血管のコントロールをしないと、良くなりません。

他は炎症や脳実質の問題で頭痛が出現していますので、脳外科で受診して見て頂いた方が良いでしょう。

血圧測定は頭痛と関係性がありますので、血圧が高くなっていないか、チェックしましょう。

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