名倉潤さんがかかった「うつ病と頸椎ヘルニア」による痛みについて

今回、芸能人の名倉潤さんが頸椎ヘルニア後の侵襲により、うつ病になり、芸能活動を休止しています。

頸椎ヘルニアで、なぜ鬱になったのか?をお伝えしたいと思います。

まず頸椎ヘルニアとは?

下の写真は腰の骨(腰椎)になります。

首も基本的に、同じ構造ですので、腰の写真を見て頂いてご説明させていただきます。

下の写真の白い部分、これは腰の骨で腰椎と言います。その骨と骨の間にある茶色の透明部分が椎間板です。その横から赤く飛び出ているのが、髄核と言われる。椎間板の中心にあるビー玉状の球です。この髄核が飛び出てきたことを椎間板ヘルニアと言います。

黄色い部分が末梢神経です。

ヘルニアなる原因として、過度な前傾姿勢で下を向いて、仕事をしている。

スマホなどの携帯電話を操作する時に、頭が下を向くような姿勢を続けていると、椎間板内にある髄核が後方へ飛び出てきます。

ただ、髄核が飛び出てきて、ヘルニアが末梢神経を圧迫していたとしても、痛みが伴ったり神経痛になったりするわけではありません。

下の写真の赤い髄核の後ろに黄色く見えるのが、脊髄から出ている神経(末梢神経)の枝です。

この髄核が、神経を圧迫することにより、神経が麻痺したり(痺れる)する症状がでます。この圧迫に伴って、神経周辺に炎症が起こることにより、神経痛が起こるとされています。

また脊髄レベル(中枢神経)でも変化があり、これにより神経痛が広範囲(時には両側性に)に出る場合があるようです。

昨年、名倉潤さんがうけた頸椎の手術は、たぶんこの椎間板ヘルニア(赤い部分)の部分が神経に圧迫をかけ、神経痛を出していたと思いますので、この部分の切除を受けたのではないかと思います。

また神経に圧迫をかける原因は、椎間板ヘルニアだけではなく、頸椎の椎体(骨)が変性し、先が棘のようになっても神経が圧迫をうける場合がありますので、その部分を削ったりする手術もしているのではないかと思います。

 この椎間板ヘルニアから起こる、首や腕周辺にでる神経痛は、手術で椎間板ヘルニアを摘出しても残る場合があります。

先ほどお伝えしたように、神経圧迫だけが、神経痛の原因ではないことを表しています。

 では、もしヘルニアの手術が成功して、痛みが無くなっていたとしたら、なぜうつ病になってしまったのか?

術後の侵襲ということですので、

原因として、主治医の先生から、首のある一定の動きを制限がかけられている。例えば「あまり首を反らさないように」など日常生活での制限を求められている。

この場合は、「動かしてまた悪化したらどうしよう・・」再発への恐怖心。

「この方向へ首動かしたらあかんと言われた・・」日常で常に首を意識した行動をとらなければならないなどのストレス。

などが原因で、うつ病を発症したかもしれません。

後もう一つは、手術を受けたが、痛みの症状が残っている場合も考えられます。痛みが長期間続くと、その後、うつ病になる方多くいます。

これは、痛みによる不安感やストレスがうつ病の原因となります。

 痛みとうつ病の関係性ですが、これは痛みを感じる脳の領域と不安やストレスを感じる脳の領域’(大脳辺縁系など)が一緒からです。

鬱になると、この脳の領域の大脳辺縁系(帯状回・偏桃体)という部分の活動に変化がおこります。

この痛みを感じる脳の領域で、本来、痛み(痛みの強さ加減)をコントロールしているのですが、うつ病になると、この痛みを抑える脳の活動が弱くなってしまい、痛みを強く感じるようになります。

痛みが強くなること+不快感・ストレスも強くなりますので、ますますうつ病が長引いてしまいます。

今回、名倉潤さんが、どういった形で鬱症状を発症させたかは分かりませんが、上記のような事柄や芸能活動などのストレスも加わり、うつ病になってしまわれたのかもしれません。

皆さんも、気を付けてくださいね。すぐ治るかなと思っていて、痛みが長引いているようでしたら、早めの治療をお勧めします。

痛みなく、健康な体で、生活できることが人生で最大の喜びではないかと思います。

子育てとうで、体を酷使している主婦の方も、お体を第一優先でケアしてくださいね!

体が壊れてしまっては、子育てどころではありませんので・・・

痛みが長期続いている方は、お気軽に西宮市山口町の「ふじもと整骨院」へご相談くださいね。

TEL078-907-6564

 

 

名倉潤さんがかかった「うつ病と頸椎ヘルニア」による痛みについて” に対して2件のコメントがあります。

  1. 田原京子 より:

    頸椎頸随症で20年位前、発症です。手足先の痺れありですが日常生活は何とか出来ています。MRI では、手術適応ですが、悩んでいます。やはり、手術しかないのでしょうか?リスクを思うと悩んでばかりです。先生の施術の対象になりますか?宜しくご解答、お願い致します!

    1. しょうたとふんも より:

      田原様。こんばんは。

      わざわざメールを頂きありがとうございます。
      ふじもと整骨院の藤本と申します。
      解答についてですが、非常に難しい内容ですし、一度、田原さんの状態を実際に診させて頂かないと、お答えしにくいというのが、素直な答えです。

      20年前の症状ですので、痺れだけならいいのですが、筋力が低下している、筋肉が委縮している。力が入りずらい。感覚が弱くなっている。場合は、年数立ち過ぎているので、難しいと思います。

      頚椎の手術は大変リスクがあります。手術を受ける前に、治療を受けてみて、それでも無理な場合考えられてもいいのかと思います。

      大変難しい症状ですので、治るとも言えませんが、当院に来院されていた患者さんでも頚髄症の症状でも実際に治ってしまう方もいますので、施術して見ないと分からないというのが回答になります。

      曖昧な解答で申し訳ありません。

      ふじもと整骨院 院長の藤本です。

      西宮市山口町下山口5丁目1-11-103 tel078-907-6564

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